現代香水の第一号:成就できなかったゲランの恋「ジッキー」

精油で再現する「ジッキー」

こんにちは♪イースターセブンの黒澤です。

 

アロマブレンドデザインのアコードレッスンとして、
「名香」から香りをブレンドする方法があります。

現代香水第一号のジッキーも参考にしてみて下さい。

創りたい香りのイメージ・ストーリーを意識したコンセプト見本になります。

貴方だったら合成香料の代わりに、どの精油を使いますか?

 

1889年に作成された「現代香水の第1号」と称されるジッキー。


従来の花の香りを真似る単純な香水と異なり、

初めて合成香料を使用し、情景や感情を表現した芸術作品です。

 
 

ゲラン2代目のエイメがイギリス留学した時の

恋した女性への想いを香りで表現しています。

プロポーズをしたけど彼女の家族に反対され実らず、

エイメは独身を貫きました。そんな情感の詰まった香水なんです。
 

 


男性的な香りだったので、エイメの甥ジャック(ゲラン3代目)が

自分の愛称「ジッキー」の名をつけ男性用香水として発表することになりました。

(実はエイメが恋したその女性の愛称も「ジッキー」です。

多分、エイメの想いをネーミングに起用したジャックなんでしょうね。)

その後、

男女平等を問う時代に女性たちに使用され、

男女両用のユニセックスな香りとして愛され続けています。

時代を超えて人々を魅了する名香です。

 

エイメ/ジャック・ゲランの「ジッキー」香水(フゼアオリエンタル)レシピ

◆トップノート
ベルガモット、ローズマリー、ラベンダー

◆ミドルノート
ローズ、ジャスミン 

◆ベース(ラスト)ノート
ローズウッド、ベチバー、バニリン、オポポナックス、イリス、クマリン

 

 

精油でのアレンジ  *数字は比率

ベルガモット 3
ローズマリー 2
ラベンダー 3
ローズ 4
ローズウッド 2
ベチバー 2
バニラ 1
トンカビーンズ 3

 


映画「恍惚」や「タンゴ」に香水ジッキーが登場します。

「ジッキーをつけた女性に感じるんだよ。ジッキーをつけた女性にブスはいない。」

のセリフが印象的です。

ジッキーをつけたら美しくなるかしらん?


アロマブレンドデザイナーコースのクラス中に、「ジッキー」のアレンジを作成したい方は事前にお申し出下さい。

ゲランの傑作品⇒「インペリアル」レシピ

 

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